夜果てる


守りたいのは君じゃなくて君に愛されてる私
どこまで逃げるの?(言葉で表したくないのに)
欲しているのは助け舟
頼らせて 声を聴かせて
た す け て
これが狂気だというのなら

明け方呻いた耳の中はぎしぎしと音を立て、痛みを増す
毎晩襲ってくるのは― 言葉が足りない、わからない
記憶を探って弄って感触を全部思い出したい
この腕の中の空気はどうして掴めないの

どうか手を握っていて死ぬまで隣にいると約束してお願い

私は世界なんて要らないから君の腕の中で死にたい



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