毒霧の森


あの場所で 黙って座っていることすら苦痛だったのに
今いとも簡単に誰かを見下しているのは
周りの誰よりも弱くて醜い身体

「ここは冷凍庫より寒いところね」
(呟くことすら出来ない)

毒 が 蔓 延 し て い る


どうやって息をしようか考えた
目を細めれば淀んだ色の霧がかかっているように見える
あの色に染まるものかと思えば思うほど
取り繕うことに流されている

サングラスも セロハンも 持っていないのに


誰もこの色に気付かないの?
だんだんと蝕まれていって最後には倒れる
みんな消えてしまえばいい


最後に笑うのは私だけ
(効き目があるのは私だけ)



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