透明な螺旋階段



裸足で一つ足を上げる 一段を上る
見下ろせば透き通って見える過去 見上げれば白く光る未来
僕は一歩一歩のぼってゆく
手摺りはなく 踏み外せばそこは奈落の底 深い穴に落ちてゆくだろう

辺 り に は 闇


目の前に見えるのはただただ透明な 角ばった形をした冷たいなにかで
振り向こうにも 高所恐怖症の僕は ただひたすら上を目指した

流 れ ゆ く 時


そしていつか この透明な螺旋階段がごく普通の階段になったとしても
僕はのぼる のぼり続けられる?

一 歩 踏 み 出 す




光が見えた 終わりは近い



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