噴炎が頭を焼いた
どこへゆくどこへゆく
使わずに ますます細くなった指は
手持ち無沙汰のようで
罰を編んだ

施し様のないほどの体が
横たわった原野には
また 育みの芽が生まれ
誰にも気付かれないうちに
私はそれを引き抜く
その役目のための指だ



私たちより生まれ、私たちより死んだもの

2013年3月2日描写、2015年2月推敲



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